技術とビジネスモデル

ソフトウェア業界で働いていると少し気になることがあります.それは,グーグルのビジネスモデルが成功していることです.このまま行くと,ソフトウェアという建設的なことは,そもそも利益を生まないのかもしれません.アドビでさえ,picasaに触発されてそちらのほうへシフトするみたいですし.

となると,ソフトウェアは広告で稼ぐ...みたいなことになっていますけど,その市場規模って今の広告市場の規模と同じですよね.するってぇと,その程度の市場規模でしかソフトウェア開発は成り立たなくて,これから凄まじい勢いで淘汰が始まる気がしませんか?

結局のところ,物理的な生産を行うことこそが本質的には利益が出せるということなのかもしれないなぁと思う.けど,それさえもインターネットのおかげでミクロ経済学の理想が成立し始めているので(あー,どのメーカーが安いか一目瞭然ってこと),利潤が極めて出しづらくなってますよね,かわいそうなくらい.一年間の価格下落率が高すぎるよね.

さて,こんな感じに技術に対する価格下落傾向は,きっと市場からの生産者のリタイア(あー,倒産ね)によって制御されるから,結局独占へ向かっていって少しは利潤が確保できるということになるのかなぁ.

私が高校の時ぐらいに,ソフトウェアはほとんど原価ゼロなのにものすごく利益が出る業界だなぁと思っていましたが,一瞬でそんなことなくなっちゃいましたね.「誰でも作ることの出来る環境」がこのような状況を生み出しているように思いますな.

これから人口が爆発していけば,結局1次産業が一番重要になるのかもしれないとも思う.大分,吹っ飛んできたのでこの辺にしとこ...