読書:ヘッジファンド―世紀末の妖怪

ヘッジファンド―世紀末の妖怪 (文春新書)

ヘッジファンド―世紀末の妖怪 (文春新書)

浜田 和幸



まぁ,教養というよりも投資関係だけど...えーっと,この本は,アジア通貨危機のときにヘッジファンドがどう動いていたのかを推測している本です.で,特にどこへも行きません.単純に,ヘッジファンドの用いている金融工学をたぶんまったく理解せずに否定しています.否定するだけです.



知らなかったことがいくつか.アジアの通貨危機は,日本の低金利によって,お金が借りやすくなったから生じた.なので,日本が面倒を見ろといわれていたらしいです.円キャリートレードという言葉は最近いきなり出てきたかと思えばそうではないということもわかった.



ソロスは,アジアの実体経済を見て明らかに通貨が高止まりしているし,株価も高すぎる.だから調整しているんだ.くらいのことを言っているみたいです.だとすると,直前の段落で書いたことと矛盾しているように思うのだけれど著者は特に何も感じてないみたい.