日露戦争

面白いほどよくわかる日露戦争を読んだ.単に,起こったことを述べるのではなくて,時代背景まで含めて説明を行っていてとても分かりやすい.久々に読み始めたら止まらなくなった一冊.しかし,陸軍は突撃すれば何とかなるという考え方があるようで,もう少し合理的にやってもらいたいなぁと思う.この本を読むまでは,なぜ,203高地を攻略しなければいけなかったのか.バルチック艦隊に勝てた理由.賠償金をもらわなかった理由.

どこかに書いてあったけど,この本を読んでからは,日本の歴史の勉強において日露戦争の比重を上げたほうが良いのではないかと書いてあったけど,私もそう思う.日本が植民地化されるかどうかの瀬戸際で日本がロシアに戦いを挑んでいたんですね.だから,どこまでも戦線を広げるような話にはならないし,戦うためにイギリスと同盟を行うなど,三国干渉後からロシアとの戦争に備えた政策や外交を行っていたから勝てたわけですね.

写真が結構載っているんですが,オーラを感じます.自分の指揮で数千人殺してしまうことを受け入れることができる人は,ある意味達観しないと精神的にやられますよね.数千人の後ろには,数万人の家族が居るわけだし.