アテネ1日目 part5

レストランの予約をキャンセルするのは出来るだけ早いほうがいいだろうから,雨の中パルテノンを出発することになりましたよ.それがさー,やっぱ昔の遺跡は雨が降ったときの水はけとかすべると危ないとかかんがえてねーもんだからかなりあぶなかったよ.20分くらいでずぶぬれでホテルにもどるととりあえずマリソルさんに緊急連絡.「あー,了解しました.今日はキャンセルして,3日後のディナーの予約をしておきます.」と頼もしいお返事.海外で旅行したときにこういう感じにサポートしてもらうと本当にありがてーですよね.

とりあえず,ひと段落着いたらシャワー浴びて,今日の夕飯をキャンセルしたから自分で店をさがさんとなりません.ここでまたマリソルさんにハンドブックを見せたら,「安心しておいしいお店」をチェックしてくれたのでその中からひとつ行くことにしました.そのお店の名前は,プラカ地区にある「ビザンティノ」っつところ.ハンドブック的なコメントには「客引きの声に一瞬敬遠してしまいがちだが,味も価格も安心できる」ということで,お店は基本的にとおりの一部分をはさんで客席がある感じなんだけど,そこを通るとものすごい勢いでオッサンがやってきます.新宿歌舞伎町のホスト顔負けです.わたしらは覚悟を決めていっているから,それほどいやだと感じなかったけど,食べながら声をかけれている人たちを見てたけど,おびえてたよ.やりすぎは良くないよね.

それでも安くてうまかったよ.村上春樹ギリシャ旅行記「遠い太鼓」をみてから行かずに死ねるかと思っていました.でね,その本の中でウゾという酒を飲んで「とりあえず体中にしみわたった」みたいなこと書いてあったから,頼んで見ました.かなり癖があるけどおいしい.おもうんだけど,お酒ってやっぱり料理とともに進化しているんだよね.だから,基本的にはその地方の料理を食べるときにはその地方の酒を飲むべきだよねー.料理は,鳥のスブラキ(鳥のバーベキュー),チーズの塩焼き,たらもサラダ,ナスのコロッケあたりを頼みました.イタリア料理ってのは曲がりなりにも日本で食えるけど,ギリシャ料理はどれもこれもはじめてな味でした.タラモサラダは,タラコのポテトさらだかと思っていたら,すんげーすっぱいのミコノスではなすけど,見た目がすっぱそうでないものがかなりすっぱかったりすんだよね.多分,暑いもんだからすっぱいものくって元気だしてんだろーね.