税金の使い方への提案

さて,「新しい多数決」というエントリを書きましたが,このシステムを税金に適用するとどうなるんでしょうかね.極端に言えば,「自分の払う税金総額の何パーセントをどこに使ってよい」ということを割り当てることのできるシステムです.そうすることで,予算枠の決定権が国民に移ります.政治家は,予算の項目を策定することになります.

私なんかは,国防10%,国債償還70%,少子化対策20%くらいで割り当てる気がします.こんなことをするだけで,第三セクターいなくなる気がしませんか?天下り先の企業に税金突っ込まなくて住むようになると思いませんか?まぁ,もちろん,官僚の皆さんは自分の税金を天下り先企業に100%つっこみゃー良いのですけどね.

予算枠の決定権を実際に支払っている人が,他人に預けるからおかしなことになるんです.今の日本の経済は,完全に借金による下支えからきているけど,これは,景気を良くしないと政治家が選挙に勝てないから,ケインズ爺さんの言うことを信じて借金までして経済を大きく見せかけてきた結果なんだと思います.本当は,日本の国力なんて皆が思っているほどもう無いんだと思います.

このシステムの良いところは,不景気になろうが,警察官が足りなくて治安が悪くなろうが,実感として国民全体の総意として,もたらされた結果として受け止めることができることなんです.今は,私も含めて人のせいにしやすいシステムです(何でもかんでも国のせいにしてしまいませんか?).その原因は,自分が政治にコミットしていないからなんですね.現行の選挙制度では,自分の思いをダイレクトに伝えることができないのです.

まぁ,夢物語でした...でも,自分の税金の10%でも使い道を決定させてくれるのであれば,みんなもっと真剣に国のことを考え始めると思う.どうでしょうかね?

P.S. こんなことを書いてもどうしようもないかもしれないけど,ネットのちからを信じて書いてみる.